「今日は血圧が高かった…」
「昨日より10も上がっている…」
そんなふうに、毎日の血圧測定で一喜一憂していませんか?
健康意識が高いことは素晴らしいことですが、血圧は常に一定ではなく、特に最高血圧(収縮期血圧)はさまざまな要因で大きく変動します。
今回は、高血圧・低血圧の基準と、意外と見落とされがちな「最低血圧(拡張期血圧)」の重要性についてお話しします。
■ 高血圧の基準とは?
日本高血圧学会では、診察室で測定した血圧が
・最高血圧 140mmHg以上
・最低血圧 90mmHg以上
の場合を高血圧としています。
一方、自宅で測定する家庭血圧では、
・最高血圧 135mmHg以上
・最低血圧 85mmHg以上
が高血圧の目安です。
家庭ではリラックスして測定できるため、少し低い基準が採用されています。
■ 低血圧の基準とは?
低血圧については高血圧ほど厳密な基準はありませんが、一般的には、
・最高血圧 100mmHg未満
を低血圧と考えることが多いです。
しかし、数値だけで問題になるわけではありません。
普段から血圧が低くても、
・めまいがない
・立ちくらみがない
・日常生活に支障がない
のであれば、特に治療が必要ないケースも少なくありません。
逆に、疲れやすさやふらつきが強い場合は、貧血や自律神経の乱れなど別の原因が隠れていることもあります。
■ 最高血圧は実はとても変動しやすい
血圧測定で最も気にされやすいのが最高血圧です。
しかし、最高血圧は驚くほど変動しやすいものです。
例えば、
・朝起きた直後
・緊張している時
・会話をした後
・寒い場所にいる時
・運動後
・コーヒーを飲んだ後
・睡眠不足の時
これらの状況だけでも10〜30mmHg程度変動することがあります。
病院で測ると高くなる「白衣高血圧」という現象も有名です。
そのため、一回の測定結果だけを見て、「今日は危険だ!」と過度に心配する必要はありません。
大切なのは、毎日同じ時間、同じ条件で測定し、長期的な平均を見ることです。
■ 本当に注意したいのは最低血圧
最高血圧ばかりに目が向きがちですが、実は最低血圧にも重要な意味があります。
最低血圧は、心臓が休んでいる間も血管にどれくらい圧力がかかっているかを示しています。
一般的に、
・60〜80mmHg程度:理想的
・85mmHg以上:やや高め
・90mmHg以上:高血圧として注意
とされています。
特に、最低血圧が90mmHg以上の状態が続く場合は、血管に常に強い負担がかかっている可能性があります。
動脈硬化や心臓病、脳血管疾患のリスクとも関係するため、継続的な管理が必要です。
反対に、最低血圧が50mmHg以下で、
・めまい
・立ちくらみ
・倦怠感
・失神
などがある場合も注意が必要です。
症状を伴う低血圧は、医療機関で相談することをおすすめします。
■ 血圧を測りすぎることで起こる悪循環
健康を気遣うあまり、1日に何度も血圧を測ってしまう方もいます。
しかし、
「少し高い」
↓
不安になる
↓
交感神経が緊張する
↓
さらに血圧が上がる
↓
また測る
という悪循環に陥ることがあります。
血圧は心の状態にも大きく左右されるため、測定しすぎが逆効果になることもあるのです。
基本的には、
・朝起床後1回
・夜就寝前1回
この2回程度で十分とされています。
平均値を記録し、日々の変化を穏やかに見守ることが健康管理のポイントです。
■ 東洋医学から考える血圧管理
東洋医学では、血圧だけを切り離して考えるのではなく、全身のバランスを重視します。
ストレスや睡眠不足、冷え、胃腸の不調などが、自律神経を介して血圧変動に影響すると考えられています。
鍼灸やお灸、経絡整体によって心身をリラックスさせ、自律神経を整えることで、結果的に血圧の安定につながるケースもあります。
もちろん、医師から処方された降圧薬を自己判断で中止することは避け、医療と東洋医学を上手に組み合わせることが大切です。
■ まとめ
血圧管理で最も大切なのは、一回の数値に振り回されないことです。
特に最高血圧は、その日の体調や気分、環境によって大きく変動します。
一方で、最低血圧が90mmHg以上の状態が続く場合や、50mmHg以下で症状を伴う場合は注意が必要です。
数字だけにとらわれず、自分の体調や生活習慣も含めて総合的に健康を考えていきましょう。
毎日の小さな積み重ねが、将来の心臓や血管を守る大きな力になります。
















